ホーム > WEBコラム

第18回WEBコラム「コミュニティ活動は楽しい!」

PCネットワークの管理・活用を考える会(大阪) WEBコラム

<著者略歴>
そのご苦労とノウハウ、笑い、叫び?を執筆された、「システム管理者の眠れない夜」連載をWindowsNTWorld誌(現在WindowsServerWorld)において1996年より開始。
現在も好評連載中であり、その人気から製本化・出版されております。
(株)クボタをご退社され、現在、大阪市立大学大学院 創造都市研究科 都市情報学専攻 博士(後期)課程にて日々研究に明け暮れる毎日。

はじめに

PCネットワークの管理活用を考える会/クライアント管理分科会、大阪座長の柳原です。

平成18年度の分科会活動を無事に終了することができました。これもひとえに、分科会へ熱心に足を運んで下さった皆様のおかげです。特に今年の場合は、単に勉強するだけではなく、「内部統制を強化したIT資産管理のプロシージャ」を作る!という明確なアウトプットを設定したため、ご参加いただいた皆さんには、分科会の3時間のあいだ、頭をフル回転していただきました。

さすがに、企業の第一線で活躍しておられる皆さんが集まると、議論は白熱したものになります。おまけに、参加者同士には利害関係はありませんので、意見を交換する上ではまったく気兼ねする必要はありません。おかげさまで、机上の空論ではない、実用的な内部統制を加味した「IT資産管理プロシージャ」ができあがったと思います。ご参加いただいた皆様には、重ねて御礼申し上げます。そして、おつかれさまでした。

大阪での議論の様子
2007年6月13日(水)大阪での議論の様子

コミュニティ活動は楽しい!

さて、「PCネットワークの管理・活用を考える会」は、今年で12年目に突入しますが、正直にいいますと、その活動は「大人しい」11年間であったと思います。

これはもちろん、クオリティという会社が、一般消費者向けのソフトウェアベンダーではない、ということが関係しているでしょう。そもそも会がスタートした平成8年の頃は、企業でのソフトウェア資産管理・運用上の課題から、ソフトウェアの「同時使用ライセンス」の推進が、会の大きなテーマでした。当時は会の名前も「KeyServerユーザ会・同時使用ライセンスを推進する会」でしたから、活動のターゲットはソフトウェアベンダーそのものでした。

こうした歴史を持つ当会に、筆者が参画したのは平成13年度、すなわち2001年の大会からです。どういう経緯であったのかはよく覚えておりません。とにかく東京の大会に来て、何か喋れと事務局から脅迫され(嘘)、「システム管理者の眠れない夜はいつまで続くか?−企業におけるIT推進へのヒント (PFD:291KB)」というお題で講演させていただいたのが始まりです。

翌年、平成14年度からは関西での分科会活動が始まり、以来、私はクライアント管理分科会の座長として、熱心な参加者の皆さんに支えられて来ました。

このあたりから本会のターゲットが、少しずつですが、変わってきているように思います。企業などで情報システムを管理している人なら誰でも受け入れ、その貴重な現場の意見を、参加者同士がお互いに交換する会になっていきました。すなわち、オフラインでのミーティングを主体とした、コミュニティ活動そのものに変貌したのです。

その延長として、なんと今年は、Microsoft Tech・Ed 2007 Yokohama (2007年8月21日(火) 〜 8月24 日(金)/パシフィコ横浜)にも、本会は進出します。ここでのイベントである「Usergroup Street Live!」での会の紹介イベントが決定しています。Tech・Ed 2007期間中の何日に本会が登場するかは決まっていませんが、Tech・Ed 2007へ参加される方は、ぜひ足をお運びください。私も会場に居るはずです。

また本会は、ITプロフェッショナルによるコミュニティ「Culminis (カルミニス)」にも参加しています。Culminis (カルミニス)は IT プロフェッショナルによるコミュニティの活動とその活性化を支援するために全世界規模で活動している非営利団体で、日本での活動は2006年8月から開始しています。

本会の活動が、こうしたイベントを通じて多くのITプロフェッショナルの目に留まるようになるのは、すばらしいことですし、来年度から、より多様な参加者に恵まれることを祈ってやみません。

ご存知の方も多いかもしれませんが、筆者は1998年から、NT-Committee2という、Windows系技術を中心とした勉強会集団に参加しており、現在はその代表を務めております。Tech・Ed 2007 Yokohamaのイベントにも参加します。このほか、筆者がコーディネートするBOF (Birds of a Feather)「ユーザーグループのつくり方と世界のコミュニティの現状について」もあります。興味のある方は、こちらにもぜひ足を運んでください。お待ちしております。

自己紹介

パーソナルコンピュータとの付き合いは1979年のNEC社製PC-8001から始まっています。
1985年から当時はオフコンと呼ばれていたIBM社のシステム36を使って、機械製造メーカでの社内用生産管理システムの構築に関わりました。言語はRPGでした。 1990年ごろから社内にパソコン通信やLANを導入してきました。この頃からネットワーク上でのコミュニケーションに関わっており、1993年以降はインターネットとWindows NTによる社内業務システムの開発、運用を行ってきました。
1996年からはインターネット上でのコミュニティであるNT-Committee2に参加し、全国各地で勉強会を開催しています。
http://www.hidebohz.com/Meeting/
1997年からはIDGジャパンのWindows NT World誌に「システム管理者の眠れない夜」というコラムの連載を始めました。連載は既に7年目に突入し、誌名は「Windows Server World」に変わっていますが、読者の皆さんに支えられて今でも毎月、締め切りに追われる日々が続いています。
連載から生まれたメーリングリストもあります。ご参加はこちら。お気軽にどうぞ。

「システム管理者の眠れない夜」イメージ「システム管理者の眠れない夜」イメージ「新・システム管理者の眠れない夜」イメージ

Copyright 2007 Hideki Yanagihara All Right Reserved