第一回クライアント管理勉強会 【WEB】

まだ使っているの?!消費期限切れOS・ブラウザ セキュリティ対策は?
日時 2022年10月07日(金)16:00~18:00
会場 WEBセミナー形式での実施(Zoomミーティング)
テーマ まだ使っているの?!消費期限切れOS・ブラウザ セキュリティ対策は?
内容 サポート期限切れになったWindows OS や、Internet Explorer を業務システムが対応していないことを理由に使い続けなければならないこともあると聞きます。

サポート期限切れのソフトウェアを使う上でのセキュリティ対策はどのようにすればよいか。

次々と巧妙化しているマルウェアやサイバー攻撃からこのような「PCを守る方法」を切り口に、システム管理者ならではの課題にフォーカスします。

座長報告

株式会社KDDIエボルバ 企画統括本部
サービス企画開発本部 サービス企画部 統括グループリーダー
関野 博之

 今回の勉強会は「消費期限切れOS・ブラウザ」をテーマとして、オンラインで開催しました。
事例発表に続き、参加者の皆さまから寄せられたアンケーの結果を中心にディスカッションを行い、参加者の方に直接コメントを求める取り組みも、新たに行いました。
しかし、この試みは少し難しかったです。スムーズな進行は今後の課題です。

 さて、事例発表で心に残ったのは「製造業の検査装置は寿命も長く故障も少ない。付随するPCも、放置するといつまでも使い続ける。よって、更新には計画的に予算計上を促す」でした。
良く考えると製造業に限らず他の業界にも当てはまることで、コストダウンが先行し、その結果セキュリティが疎かになるなども同じ構図を持っています。危機はすぐそこにあります。

 アンケート結果を基にしたディスカッションですが、サポート切れOSの使用理由については、機器制御を筆頭に、ツールの未対応や顧客サポート用など、このあたりは想像した通りでした。
しかし、使うバージョンはWindows7やXpに加え、2000まであったのには少々驚きました。
いずれにせよ、スタンドアロンでセキュリティを確保しているようです。
その後、現行OSのアップデートや次期OSの予定、主要ブラウザなどに話を進めて行きました。
続く第2部は、テーマから少し脱線した内容もありましたが、事務局からのストップが出るまで大いに盛り上がり、盛況のうちにお開きとなりました。

 実は勉強会の年間計画を考える会議を毎年6月に開催しているのですが、リアル会場も視野に入れていました。しかし、コロナ第7波もあり、リアル開催は時期尚早との判断になりました。
PCNWは人の繋がりを生む勉強会です。オンラインは距離の垣根が無くなりますが、リアルでは繋がりの垣根が低くなると思っています。勉強会本番では聞けなかった事が直接聞けたり、詳しい人を紹介してもらったりと、また、違う繋がりが増えるはずです。お会いしたいですね。
 今回、途中資料映像や進行の途切れなど、お見苦しい点、お聞き苦しい点がありました。
この場を借りてお詫び申し上げます。是非これに懲りず、又のご参加をお待ちいたします。


株式会社URリンケージ 西日本支社
業務推進本部 総務部
担当部長
嶋口 真

 今年度第一回目のクライアント管理勉強会のテーマは「サポート期限切れ」です。
一般的な企業ではなじみが少ないですが、検査機器や測定器ではOSをアップデートをすることで動かなくなってしまうものも少なくありません。また、自社開発したシステムだと自らがアップデートしなければ対応できないことになります。
今回登壇していただいた企業様は実はPCNWの運営委員なのですが、自社で奮闘している現状と対応状況を具体的に説明していただきました。
古いシステムを使用するしかなければ隔離した環境でルールの範囲で使用すればよい、リスクが低いのなら割り切って許容するのもアリという話や、高い機器だし壊れないからもったいないと言う意見を根気よく説明して意識改革されいる話は、登壇者様同様の環境におられる方の参考になったと思います。
 現在Windows10がまだ主流ですが、数年前にWindows7から10へ移行したのと同じ現象が数年内に発生します。アンケート結果だと現在検討中の企業が多いように見受けられましたが、10のサポート終了までには半強制的に移行を余儀なくされます。11へ移行するとしても10の時には問題視されていなかったハードウェアのハードルもあるので、丸ごとリプレースする企業が多いと思いますが、中途半端にリースが残っていたりすると「押し出し方式」を取らざるを得なくなり情シスの負担も多くなることが予測されます。2025年までにクライアント管理勉強会のテーマにするかもしれませんね。
 第二部の座談会は18時からと言うこともあり、自宅から参加していただけた方は冷たい飲み物をかたわらに参加者の皆さんと会話を楽しみました。当初今回のテーマは「あまり盛り上がらないのではないか?」と危惧していたのですが、一部二部とも積極的に意見(チャット)が飛び交っていたので良かったと思います。
 個人的にはリアルとWebのハイブリット開催ができたらよいなと思っています。このままコロナが完全収束するとは思えませんが、リアルで集まって、そのまま飲みに行けることを楽しみにしています。

担当者報告

WEB開催となった今回も多くの情シス担当者のご参加をいただきありがとうございました。

今回はサポート切れのOS・ブラウザ・ソフトなどを利用せざるを得ない実情の一例として事例発表をいただきながらアンケート結果などでも様々な要因で残っている事がわかりました。
セキュリティ対策においてインターネットに接続させない環境での利用や特定用途のみの利用や互換モードでの対応など、セキュリティ面で多くの工夫で利用がされている点について多くの質疑応答や改善の進め方等の意見交換が行われました。

サプライチェーンにおける適切なセキュリティ対策は意識を持って改善を図る必要がありますが、そうした課題をお持ちのご参加者にとって、多くの収穫があったと思える勉強会だったと思います。

参加者の声

  • 運用レベルでの対応を教えていただいて参考になった。
  • チャットの発言もうまく拾っていただいてよかったです。
  • 各社同じ悩みである事が共有できましたが解決策への踏み込みがやや甘かったかな?

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