第二回ITトレンド勉強会 【東京】

クラウド移行時に心配なセキュリティ対策

日時 2018年02月21日(水)15:00~19:00
会場 クオリティソフト株式会社 東京本部
住所 東京都千代田区麹町三丁目3番地4 KDX麹町ビル >地図
会費 無料
定員 20名
参加資格 企業のシステムご担当者様 及び ご関係者様
※定員になり次第締め切りとさせていただきます。
※応募者多数の場合は、システム管理者様を優先とさせていただきます。
テーマ クラウド移行時に心配なセキュリティ対策
講師

一般社団法人 クラウド利用促進機構(CUPA) 運営委員
一般社団法人 日本クラウドセキュリティアライアンス(CSAJ) 副会長
元アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社 エンタープライズ エバンジェリスト
渥美 俊英 氏

システムインテグレーターの立場で、日本のIT業界に従事。AWSの革新性にいち早く気づき、エンタープライズにクラウドの真価を語り続けてきた言わずと知れたクラウド界隈の著名人

内容
第一部

講演(15:00~16:00)

数年前はクラウド活用に踏み出せない企業も多かったですが、近年はアプリケーションのクラウド化を始め、クラウド活用を検討している企業が増えてきました。
本講演では、クラウドのメリットやセキュリティ統制を始め、クラウド利用時における
ベンダーとユーザーが管理すべき責任範囲についてお話致します。また、近年のクラウド動向としてメガバンクがAWSを全面採用する背景やFinTech、また、国策としてのクラウド利用推進なども合わせてお話予定です。

第二部

お悩み共有&ディスカッション(16:10~18:00)
参加者同士の悩みを共有しながら全員でディスカッション致します。

第三部 参加者同士による日々の業務課題の共有(18:00~19:00)
※懇親会形式によるフリートークです。
※情報システム管理者同士のネットワーク作りや情報収集の場としてご活用ください。

講師感想

一般社団法人 クラウド利用促進機構(CUPA) 運営委員
一般社団法人 日本クラウドセキュリティアライアンス(CSAJ) 副会長
元アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社 エンタープライズ エバンジェリスト
渥美 俊英 氏

貴重な機会をいただきありがとうございました。
AWSを中心にクラウドがIaaSの領域をはるかに越えて進化している最新動向と、クラウドならではのセキュリティサービスをお伝えいたしました。ディスカッションでは、具体的な現場の課題と悩みを共有する議論となり私なりに大変参考になりました。
クラウドは想像以上に急激に進化してゆくので、また是非機会があるといいですね。

座長報告

アイレット株式会社
KDDIRET事業部 システムエンジニア
大石 英

「クラウドのセキュリティ」をテーマに勉強会を行いましたが、これは「各社でクラウド導入が進まないとしたら、その原因は何か」と考えてみた事が理由にあります。
未だにクラウドのセキュリティを理由にし導入をためらったり進まなかったりする状況もある事への、最新の解決材料になればと思い企画しました。
勉強会後のアンケートでは「参考になった」という感想が2/3を超えている感じでしたので、とりあえずの目的は果たせたのではないか、と感じています。
講師の渥美様には、幅広くまたかなり深い話をたっぷりとして頂きました。
今回はテーマを絞った話でしたが大ボリュームの資料で、講演時間に収まりきらなかったのが残念です。
割愛された内容も多かったと伺っているので、いずれどこかで改めてお話の続きを伺ってみたいですね。
AWS以外のAzureやGCP、Oracleクラウド等、他にもクラウドサービスは様々ありますが、話題がAWSに偏ってしまっていた事は「クラウド」と銘打った勉強会としては反省すべき点だったかと思います。
とは言え、AWSのみで話がまとまらなかったくらいですので、一度の勉強会では難しいでしょうけれど。
ディスカッションにおいては、皆さんが情報収集に苦労されている事が以外でした。
クラウド利用はSI等への依存では導入が進みません。日中のセミナーや勉強会への参加は業務都合等で難しいとは思いますが、業務時間外でも勉強会は多々開催されています。
積極的な参加が情報の多寡を分ける事になりますし、特にクラウド等変化が激しい技術のキャッチアップは、待っているだけでは難しい状況です。
ベンダーが中心となって行われるセミナーと異なり、ユーザーが中心となって開催される勉強会は熱量が違います。
積極的に参加し、刺激を受けるだけでも良いことだと思います。

担当者報告

AWSにおける『コスト・費用対効果』が話題にありました。
費用対効果を考えるとき、5年間分の積算で考えがちですが、この場合、あきらかにクラウド利用のほうがコスト高なってしまいます。
AWSの場合、費用を削減するテクニックはいろいろあり、年間契約もその一つですが、使わない時間はインスタンスを停止させるような運用を考えることがポイントということでした。
使わない時間帯は落とす、土日は落とす、これを実践するだけでも費用は半分ぐらいに削減することが可能です。
また、クラウドは、5年間で終わりではなく、それ以降のことも考えることが大事です。
オンプレでは5年単位でシステム更改をすることになりますが、AWSなどのクラウド系であれば5年以降もインフラの劣化を考えずに継続利用が可能な点も大きなメリットになります。
このように、クラウドにはコスト等の数字には表しにくい利点があり『なによりも、働き方が変わった。半年でももっと早く取り組むべきだった』といったクラウド利用者の声が紹介され、これがまさに実態を現している気がしました。

参加者の声

  • オンプレの延長という認識があったが、根本から考え方を変える必要があると強く感じました。
  • クラウドはIaasでないということ。適材適所はあるものの今後の機能拡張などやセキュリティ、統制などの観点でまとめていきたい。
  • クラウドを利用することの価値、社内でのクラウド化をすすめるにあたり役立てそう。

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