第三回 ITトレンド勉強会

なぜ、社内SNSは定着しないのか?

日時
2014年03月05日(水)
ショールーム見学 14:30~14:45
講演・ディスカッション 15:00~19:00
会場 コクヨ株式会社 品川オフィス
ショールーム5階 エコライブオフィス スタジオ
住所 東京都港区港南1丁目8番35号 TEL:03-5275-6124(事務局番号) > 地図
会費 無料
定員 20名
参加資格 企業のシステムご担当者様 及び ご関係者様
※定員になり次第締め切りとさせていただきます。
※応募者多数の場合は、システム管理者様を優先とさせていただきます。
テーマ なぜ、社内SNSは定着しないのか?
~失敗事例・成功事例から、活用指針と管理方針を考える~
講師

◇講演1

キヤノンマーケティングジャパン株式会社
IT本部 BPR推進第一部 BPR企画第二課 チーフ
佐伯 若奈 氏

講師紹介

1995年キヤノン販売株式会社(現キヤノンマーケティングジャパン株式会社)入社。インストラクターや企画業務を経て、2008年2月キヤノンマーケティングジャパングループでのセールスフォース導入時よりシステム管理者に従事。2011年からIT本部に席を移し、売上増につながるセールスフォース活用を目指してBPR視点で企画や支援を行っている。2013年よりセールスフォースユーザ会Chatter分科会会長を担当。

◇講演2

コクヨ株式会社
RDIセンター ユニバーサルITラボ 室長
久保田 隆幸 氏

講師紹介

1991年コクヨ株式会社に入社、情報システム部門にて業務改善支援を担当。1997年よりワークスタイルの企画及び関連ソリューションの開発を行い、2005年より研究開発部門にて企業間ビジネス文書交換プラットフォームの@Tovas事業、社員教育システムのビズテイメント事業の立ち上げを担当。現在はICTを活用したワークスタイルの調査研究を行っている。

内容
★オフィス見学

(14:30~14:45)
単なる省エネ化やコスト削減だけではなく、よりクリエイティブで生産的なエコを目的とし、働き方から変える事をコンセプトとした「エコライブオフィス」を紹介いたします。
他社にはないコクヨが提案する「時間管理」や「業務効率化」等、働く風景をぜひご覧下さい。
※任意のご参加です。

第一部

ご講演(15:00~16:00)
◇講演1
社内SNSを導入したけれどなかなか書き込みが増えない、活性化していない・・・こんな声を最近よく耳にします。定着しない原因は何か。どうすれば定着するのか。メールとの使い分けは。適切ではない書き込みの監視は・・・2009年に最初の社内SNSを導入し、失敗を経験しながらも現在はchatterでワークスタイル変革を推進するキヤノンマーケティングジャパンの取り組みと、社内SNS活用のポイントについて、実際の画面を見ていただきながらご紹介します。
◇講演2
変化のスピードが速いビジネス環境の中で、企業が勝ち続けるために必要不可欠なイノベーション。これは、社員同士が互いに協力しながら、生み出し続ける必要があります。そのためにコクヨが取り組んでいるワークスタイルは「深輪・広縁」
「深輪(しんりん)」とは社内連携の輪がより深くつながるスタイル。
「広縁(こうえん)」とは社外の皆様とより広くご縁を持つスタイル。
今回は「深輪・広縁」のスタイルを取り入れた、コクヨのSNS活用について紹介いたします。

第二部

お悩み相談&ディスカッション(16:10~18:00)
社内SNSの活用方法について、現状や今後の管理方法等を皆様と一緒にディスカッションしてまいります。

第三部

社内SNSにおける運用と課題の共有(18:00~19:00)
※懇親会形式によるフリートークです。
※情報システム管理者同士のネットワーク作りや情報収集の場としてご活用ください。

講師感想

キヤノンマーケティングジャパン株式会社
IT本部 BPR推進第一部 BPR企画第二課 チーフ
佐伯 若奈 氏

キヤノンMJグループでは「増収」を目的とし、“商談数増加、商談期間短縮、受注率UP”を目標にセールスフォースやSNSのChatterを活用しています。
勉強会では具体的な活用方法や、定着のための施策を紹介しましたが、皆さん熱心に耳を傾けてくだり、アンケートでも参考になったとの感想をいただき安堵しています。
ディスカッションでは、セキュリティ、ROIなどSNSを導入・検討する企業で共通する課題について意見交換ができ、大変勉強になる有意義な時間となりました。今後も“知的競争力を高めるための重要な神経系統”としてSNSの普及に努めます。

コクヨ株式会社
RDIセンター ユニバーサルITラボ 室長
久保田 隆幸 氏

この度は弊社オフィスのご見学及び事例をご清聴頂き誠にありがとうございました。また、皆様の貴重なお話をお聞かせ頂きありがとうございました。
ディスカッションを通して、他システム連携等、SNSを全社共通インフラとして選定することの難しさ、道具としての導入が目的になってしまっている事、目的達成のための継続的な仕掛けの実施、リテラシィの向上、個人評価や業績との連動性、セキュリティといった事が課題と感じました。
これらの課題を解決するには、組織単位での目的の明確化と目的達成基準を設定し必要なツールを組織最適で選択、また、小数でも運営事務局を設置しセキュリティの監視と企画運営等、継続してPDCAを回していく必要性を再認識しました。
最後に運営委員の一人と致しまして引き続き勉強会のご参加をお願いいたします。

座長報告

キヤノンマーケティングジャパン株式会社
IT本部 IT戦略企画部 部長
徳原 弘志

近年、社員同士がfacebookやLINEを使って簡単にコミュニケーション・コラボレーションできる環境が社外では整ってきましたが、一方で、社内SNSを導入してみたものの、思ったほどの効果が現れない、投稿内容を監視する運用が大変だ、といった声を耳にしていましたので、このテーマで勉強会を企画しました。募集開始後、すぐに満席となってしまい、システム管理者の皆様の関心の高さが伺えました。(参加できなかった皆様、大変申し訳ありませんでした)
講演では、コクヨ株式会社の久保田様とキヤノンマーケティングジャパン株式会社の佐伯様に、社内SNSの導入状況や利活用のポイント、失敗事例までお話しいただきました。社内SNSは、ツールで何を選ぶかよりも、何に使うかがポイントで、仕事で活用されてこそ知の活用につながるようです。久保田様、佐伯様、講演ありがとうございました。
ディスカッションでは、参加各社さまの現状の問題点、講演者への質問と回答が飛び交い、その後の情報交換会でも、熱心な会話が交わされ、参加された皆様のアンケートでも、大変役に立ったというご意見を多く頂戴しました。
多くの皆様のご参加、ありがとうございました。

担当者報告

今回のITトレンド勉強会は会場がコクヨ様の会場であった事と、テーマがSNSであったことから大変参加者が多い会でした。参加者の会社規模も大手のお客様が多かったのが特徴です。内容的には『何でも投稿できるSNS』と、『業務に関連した投稿しかできないSNS』の事例が紹介され、業務に特化したSNSの使い方はグループウェアの情報共有の延長線上にある使い方でスマートデバイスの普及に伴い、SNSの利用も今後更に拡大してくる印象を持ちました。

参加者の声

  • 課題と目的を絞るところからまずは始めたいと思いました。ありがとうございました。
  • 具体的な活用事例が聞けたことで、方向性が少し見えました。
  • 様々な状況、ステージの方の話を聞けて有益でした。沢山キーワードを頂きました。

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