「情報システム部門」へようこそ!~前編~

2024年5月9日

5月がやってまいりました。それにしても暑いです(笑)。
暑さもそうですが、これだけ寒暖差のある4月は誰も経験したことがないですよね。
当方も歳のせいか早くもバテ気味であります、、、
 ※ 中生(ジョッキ)だけで水分補給というには、ちょっと無理がありますからね(^^;
まだ2024年度もはじまったばかりですから、皆さんも熱中症予防など健康には気を付けましょう。

いきなり季節外れの暑気払いの話はさておき、、、
この4月から晴れて新入社員として情報システム部門「情シス」へ着任された方、3月まで全く別の業務をされていた方が異動先として情シス担当となられた方など、色々な形で新たに情シス業務をスタートさせたことと思います。今回はそんな情シスの「新人」さん方に向けて、PCNWの活動を交えつつお話していきたいと思います。

さて自分事で恐縮ですが、この2024年でPCNW初参加から丸10年を迎えます。
2015年というとまだWindows10導入への切替で足踏みをしていた企業も多く、各情シス担当者は滞りのないスムーズなOS移行に頭を悩ませていた頃で、また単身で情シス業務を任されたり、全く関係のないほかの専門業務と兼務で任されたりといった悩みの相談も多く、属人化による弊害なども叫ばれていた頃でした。
現在ではかなり状況は変わってきたものの、まだまだ孤軍奮闘されている情シス担当者は多いですね。

その後、2018年ごろからPCNWでも「働き方改革」をテーマに取りあげ、ライフワークバランスを念頭に新しいオフィスの形から通信技術を生かしたリモートワークに至るまで、生産性の向上を図る様々なアイデアが議論されました。そして皮肉にもコロナ禍での外出禁止による、全社強制リモートワークの「実践」。
業務が凍結した会社、営業を停止してしまったところもあれば、逆に業務効率が上がり業績が好転したり、人間関係による社内トラブルが減少した会社の話など、不思議な体験を目の当たりにしつつ、勉強会もオンラインを取り入れながら進んでいきました。

ただ、時は進めど一貫してPCNWが伝え続けているのは、情シスというものが会社や社員にとって欠かせない存在としてあるべきこと、そうそれは「人の役に立つ情シス」となること、にほかなりません。先のコロナ禍で一躍社内の注目を浴びた情シス部門ですが、旧態依然としたネットワーク管理をお役所仕事のようにただこなす情シスは駆逐され、親身になって社員の困りごとを解決するヘルプデスクや、経営に負荷の少ないシステム提案のできる「攻め」の情シスとして会社をけん引していきましょう、ということです。

とまぁ口で言うのは簡単ですが、実際はどうでしょうか。やはり情シスの本分は社内PC端末やネットワークインフラの管理・運用であり、狭義的にはこれらの業務を何ら滞りなく遂行していれば「まっとうに職している」と言えるでしょう。ですが、本当にそれだけで済むのであれば、社外へ管理業務を委託するのも一考です。会社によって事情は異なるものの、社内で情報システム担当という「部門」を抱えて運用を進めていくのには各々意味があるのだと思います。

言わば「会社の数だけ情シスに求められるものも違う」と言っても過言ではないと思います。が、こう言ってしまうと何だかすごく抽象的でカタい感じがしてしまいますね。例えば「あなた流の情シス像をめざしてみてはいかがでしょう」と言い換えてみるとどうでしょう。実は会社としても、それが一番望んでいることだったりすることもあるのです。特に別のポジションからコンバートされたのであれば、自分は何を期待してここに連れてこられたのかを考えてみることも大切です。ある意味、チャンスかも!?

PCNWの勉強会では専門性の高いテーマを取り扱うこともありますが、こうした単身者や新任さん向けのお悩み相談がテーマとなる回もありますので、時々Webをチェックしてみてください。それぞれの担当者レベルでの悩みや課題の共有も解決に向けてとても大切です。私がこのPCNWに参加することになったのも、自分以外の周りに相談できる人が物理的にいない、ということから異業種同職能者である他社の情シス担当の方からのアドバイスや事例を参考に聞きたい、と思ったことがきっかけでした。

あ、それとPCNWの勉強会は無料ですので、特に新任者の方など、はじめのうちは難しくて何の話をしているのかわからなくても、受講していくうちに段々とわかってきますから、できるだけ続けて参加されることをおすすめします。あれ、久しぶりのコラムが、結局、PCNWの宣伝ばかりになってしまいました。
次回はもっと実体験ネタとかを見つけてきたいと思います。ではまた~♪

中山 裕盛 パナソニック映像株式会社
管理グループ 管理チーム IT業務支援・総務担当

映像コンテンツ制作会社に音響技術者として入社し、デジタルAVとIT技術の融合・発展を推進する現場へ着任。
その後、スタジオ営業等のコーディネーター業務や映像アーカイブ業務を経て、2014年より現職。

© PC・ネットワークの管理・活用を考える会