『この道、まっすぐ行ったらエイシュカだって』

2020年3月2日

新入社員研修に携わるようになって今年で18年目、今年もその季節がやってきました。
新入社員に接して思う事は、初々しい。毎年、彼らから元気をもらっています。どうして数か月たつとあんな風に…

それはさておき、新入社員の皆様、社会に出るという事に大きな不安を持たれていないでしょうか?大丈夫です。先輩たちは皆さんを大歓迎します。
そして、希望企業に入れなかった方、実は大活躍できるかもしれませんよ。会社は、自社に合う人材かを見ていますから。大活躍されることを願っています。

さて、今春より大学生になっているはずの甥(原稿を書いている時は高校3年生)から聞いた話。なんと小学校の時にローマ字を習わなかったようです。色々調べてみると小学校の指導要綱には入っているのですが英語教育をする授業時間確保の関係でローマ字の授業が削減されているようです。

冒頭はローマ字教育を全く受けていない人が道路標識を見て言った一言、『明日香』が読めず併記している『ASUKA』を英語風に読んだようです。

小学校の英語教育は2011年より小学校5・6年生で開始されました。彼らは大学3年生になっています。2年後には新入社員として彼らを迎えることになります。
ローマ字がわからないかもしれない新入社員が入ってきます。新入社員研修のプログラムにローマ字の授業が必要に…恐ろしい現実です。

少し話が変わります。
みなさんがパソコンに初めて触れたのはいつでしょうか?40代後半より上の方は会社に入ってから、30才代後半から40代才前半の方は学生時代に30代前半の方は気づいたら当たり前にパソコンが家にあったのではないでしょうか?

当たり前にパソコンを使っていた世代が入社する前はパソコンの電源の入れ方から教育を行っていました。当たり前にパソコンを使っている世代が入社した時は新入社員研修が楽になった事を記憶しています。
しかし、時代は流れ20才代の方はパソコンをあまり使わずタブレットやスマートフォンを駆使されています。

ここ数年の新入社員研修でアンケートを取っています。
「文章を打つときパソコンのキーボード入力が楽ですか?スマホのフリック入力が楽ですか?」
結果は年々、フリック入力が増えているのです。

昨年、大学院卒はキーボード、学部卒はフリック入力ときれいに分かれてしまいました。推測ですが論文の影響ではないかと考えています。 しかし、大学院卒の彼らも日常ではフリック入力を使っており苦にはならないはずです。

と、いう事はローマ字は微妙だけどフリック入力でさくさく文章を打てる世代が会社に入ってきます。
私達がエンドユーザーに提供しているシステムはタブレット・スマートフォンで使いやすいようになっていますでしょうか?フリック入力で文字を入力することを考えて作られていますでしょうか?

今まではテクノロジー先行で、システムのスマホ対応はパソコンの補完という意味合いが大きかったとは思います。
テクノロジーもユーザースキルもマインドも変わってしまった時代が、ついに来てしまいました。
私たちが提供するシステムやサービスが、スマホ・タブレット主体へ早急に合わせないといけません。

じゃ、今すぐにやりましょう!!
・・・お金がかかるなー
・・・きっと、おじさんたちから大クレームが…
『システムが使えないから残業しやなあかんね』『新しいシステムなんか勘弁してくれ、使えるか』

いやいやいや。
まぁでも、そういった影響を最小限にするのも私たちの仕事です。
変えていくには、考えないといけない事はたくさんあります。

社内で良いアイデアが出てこないな、一人で考えていてもな…
そうなんです。なかなか良いアイデアは出てきません。

アイデアのヒントは社内でなく社外にあるかもしれません。
ぜひ、気分転換も含めて外に出て新しい情報やアイデアを仕入れてみてください。もちろん、PCNWも選択肢のひとつです。

ちなみに…ローマ字は微妙だけどフリック入力でさくさく文章を打てる世代が会社に入ってきた時のアイデアは、まだありません。絶賛募集中です。

<お断り>
本稿の内容は著者の個人的見解であり、所属企業及びその業務と関係するものではありません。

PCNW運営委員より寄稿

新卒で今の会社へ入社。医療機器事業部門のシステム担当としてEDI・SFA・情報系のシステム開発とユーザーサポート・運用を担当。
事業売却時に日用品/ヘルスケア営業部門のシステム部門へ移り運用サポート業務に専念。機器管理・ユーザーサポート・教育等を担当。

© PC・ネットワークの管理・活用を考える会