セキュリティ統制は実現できているか

2007年9月27日 第1回 情報モラル・セキュリティ分科会
日時: 2007年9月27日(木)15:00〜18:00
会場: クオリティ(株) 本社 8F 会議室
住所: 東京都千代田区平河町1-4-5 平和第一ビル8F  >地図
TEL: 03-5275-6124
会費: 無料
定員: 30名
参加資格: 企業の情報システム管理者様
※定員になり次第締め切りとさせていただきます
※応募者多数の場合は、システム管理者様を優先とさせていただきます
テーマ:

セキュリティ統制は実現できているか
〜「仏作って、魂入れず」になっていないか〜

講演者: ハイテクノロジー・コミュニケーションズ株式会社
代表取締役社長 稲垣 長利 氏
内容: 内部統制への対応について、ほぼ対応済みの企業、現在進行中の企業、様々ではありますが、結局最後は「人」と感じられているところは、皆さん共通の課題のようです。

今回は、ハイテクノロジー・コミュニケーションズ(株)稲垣氏より、企業の情報セキュリティ教育を担当された実績とご経験から、「セキュリティの維持と、社員のセキュリティモラル向上の関係」についてお話いただきます。
稲垣氏は、いわゆる情報セキュリティ分野の専門家ではありませんが、1998年にNTTの委嘱を受けて「情報セキュリティ責任者」(3,000名)を対象とした「情報セキュリティの基礎セミナー」の講師を経験されています。その後、NTTデータ、富士通子会社のジーサーチで、同様のセミナーをテキスト作りから引き受けられています。
約10年前のセキュリティ環境と、現在のそれとの違いも見えてくるでしょうし、同時に、時代や環境の変化とは関係のない「本質的な課題」も浮かんでくると思います。

後半は、皆様とディスカッションを進めてまいります。

講演者・座長 感想

講演者
ハイテクノロジー・コミュニケーションズ株式会社 代表取締役社長 稲垣 長利 氏

J−SOX対応を迫られている参加者の皆さんが、「セキュリティの要は人」ということに気づいてはいても、 「人の知識、意識、モラル、をどうやって高めてゆけばよいのか」について深い悩みを持っていることを確認できました。

「どうすればいいのか」という問いに対する、 私の「答えあるいはヒント」がどの程度皆さんに伝わったかはわかりませんが、 今後皆さんがそれぞれの会社の中で「周りを巻き込んで議論する」意識と習慣を忘れなければ、 徐々にそれぞれの答えが見えてくると思います。

私が提唱した「セキュリティ小冊子づくり」も、この「周りを巻き込んで議論する」ための一つの手法です。
セキュリティ小冊子そのものも、会社全体のセキュリティ意識を向上させる重要な武器ですが、 それ以上に、「小冊子を作るためにみんなで議論する」ことに、大きな意味があると私は考えています。

橋本純生 氏 情報モラル・セキュリティ分科会 座長 橋本 純生 氏
富士フイルムコンピューターシステム株式会社 業務部 業務統括グループ 担当部長

今年度は、セキュリティは人から始まり結局人に帰着するという私の思いもあって人の部分にスポットをあてたテーマを考えています。 その第一弾としてまさに「仏作って、魂入れず」になっていないかというテーマで講演を頂きました。 講演も非常に具体的で面白く、また現実に即した非常に参考になるものでしたが、 それ以上にやはり皆さん心当たりがあるのかディスカッションの時間が盛り上がり、 そのまま懇親会へという熱気を帯びたものになりました。おそらく皆さんの社内でのセキュリティリテラシーの向上への一助になったのではないかと思っています。