日時: | 2005年5月18日(水)15:00〜18:00 |
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会場: | クオリティ(株) 6F 会議室 |
住所: | 東京都千代田区平河町1-4-5 平和第一ビル6F >地図 |
TEL: | 03-5275-6124 |
テーマ: |
教育は情報セキュリティ対策の柱になりえるのか?
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講演: | セキュリティ・エデュケーション・アライアンス・ジャパン SEA/J(シージェイ)事務局 事務局長 持田 啓司 様 |
内容: |
ISMS等のマネジメントシステム導入企業の増加や、個人情報保護法の施行によるセキュリティ意識向上により、従業員への情報セキュリティ教育の必要性は、多くの企業で理解され実施されてきています。 しかし、具体的な教育プログラムの検討・実施・見直しについては、模索されている企業も非常に多く、また「個人情報保護」や「コンプライアンス」といったキーワードだけに対する教育のみを行う企業も多くあり、本来の経営資産としての「人造り」までには至っていない状況も否定できません。 キーワードだけの人材育成ではなく、経営資産としての人材育成について、目指す方向性や課題について皆様とディスカッションを進めて参ります。 |
今回は今年度最終の分科会にふさわしい、いつにも増して盛り上がった会になりました。やはりテーマが各社とも最も苦労しているISMSで言う「人的セキュリティ」の中でも教育ということで関心も高かったのだと思います。
時間が足りず話し足りなかった方も多かったのではないかと思われるほど、ディスカッションも盛り上がりました。本日のお話は講師の長い人事教育歴に基づいたお話で単にセキュリティ教育に留まらず一般に人を教育する時の根幹に関わる非常に意義のあるお話でしたし、ディスカッションの場では各社の教育現場、セキュリティ現場でのナマの苦労話、困っている点などが行き交い貴重な時間となりました。講師殿はもちろん参加者各位には本当にありがとうございました。
今回は大変多くの方々と直接お話できる機会をいただきありがとうございました。組織におけるセキュリティ対策の計画から運用までを実際に行われている皆様の生の声を聞かせていただくことができ、正に「事件は現場で起きている」ことを実感しました。
ディスカッションをする中で、モラルや倫理に近い部分でのセキュリティ教育をどうするのかという活発な意見交換がありました。よく「対策は人的・管理的・システム的・物理的に総合対策を」などといいます。しかしながら実際はそれぞれの境界にはあいまいな部分があり、そのあいまいな部分を明確に区分できないところで、セキュリティインシデントが起こっているのではないかと感じた次第です。
そのあいまいな部分を埋めるためにも、人材育成の効果的方法を提供できるよう努力してまいります。