第一回(2002/11/6)IT資産・ソフトウェア管理分科会 議事録

第一回(2002/11/6)IT資産・ソフトウェア管理分科会 議事録
講師: エヌ・シー・エル・コミュニケーション株式会社
ネットワークセキュリティ事業部 技術課長
CCSE認定技術者 小松信治 様
講演内容: 「クライアントPCのトラブル対応とバックアップの必要性」
クライアントPCのバックアップ・環境維持・マイグレーションなどに利用できる Connected TLMの大手企業での導入事例から、その必要性についてお話しいただきました。
システム部門の大きなミッションは「システムの安定稼動の保証」です。最近はそれに加えて「企業情報の保護」も非常に重要になっています。クライアントバックアップは、「トラブル時の復旧での情報システム部門の工数の削減」「データの保護」という面から、これらのソリューションとなります。

>>プレゼンテーション資料
質疑応答(質問のみ掲載)
 
画像データのバックアップは可能か?
ネットワーク(特にナローバンド、WAN環境での)に対する負荷、初期、差分は?
各クライアントの認識方法は?
1000台のクライアントのバックアップに必要なサーバスペックは?
ネットワークの構成上にファイアウオールがある場合は利用できるか?
価格は?
費用対効果をどう考えるか?
Unix版サーバはないのか?
国内での導入事例は?
ディスカッション 16:15-18:00
 
モデレータ: ソニーマーケティング株式会社
経営企画部門 ISS部 ISインフラGP
山司澄夫様

クライアントマシンの障害による業務のロスタイムをできるだけ減らすためにバックアップは必要だといっても、実際にはサーババックアップ中心で、クライアントバックアップを行っている企業はまだ多くありません。各社でのさまざまな対策、管理ポリシー、問題点などをディスカッションしました。
クライアントバックアップをしない理由は?
 
大切なデータは自分でバックアップすべき。自動的にバックアップをするとその価値を低くみてしまうので、自分たちで価値をきめている。
個人差が大きいので、本当に価値のあるデータをユーザがもっているかどうかが疑わしい。ユーザ自身が管理しきれていない。電子ゴミ箱になってしまう恐れが高い。
外勤のユーザが多く、サーバに接続されているユーザが少ないため。
どのようなデータをバックアップするかは10数年前から見直していくなかで、保管責任者や保管サイクルは決まっている。文書管理システムルールとして決まっているので、本当に業務上大切なデータは保管されているはず。タイムリーに保管がされていないために不幸に見舞われてしまうことはある。
クライアントの復旧にはなかなか投資してもらえない。トラブルはクライアントが殆どで工数もかかっているのに。
クライアントバックアップをしている理由は?
 
バックアップするためのポリシを決めるのは大変。それを判断する時間さえ十分取れないので、すべてのバックアップをとることを選択している。
どのデータをバックアップとるかどうかは選択できないので、全部とる。不要と思っていても、不要でなくなるときもある。
個人で痛い目にあった人は、データ保管について依頼される、真剣に考える。
課題
 
費用対効果がわかりにくい
経営者レベルにデータロストした時の損失が理解されていない