第3回 IT資産管理とライセンス管理分科会 議事録
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(2000/10/4)IT資産管理とライセンス管理分科会議事録
議事:
- 講演内容は下記の通り。
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- (1)「インベントリ情報はどのように活用すべきか」
- 講師 サイバネットシステム(株)佐久間裕子様
- インベントリデータから台帳を作成する場合の問題点と方針
- 公的な資産管理に利用する(経理主体/棚卸し)場合は、取りこぼしデータや重複データがあってはならない。
収集したハードウェア/ソフトウェアインベントリ情報は、資産管理情報との一致を目的としており、経理等の台帳(DB)との連携・統合が要求される。不必要/過多なソフトウェアのライセンスを把握して、費用削減の効果が要求される。廃棄に関係する情報の取り扱いについて、経理情報と連動した処理が要求される。
- 私的な資産管理に利用する(情報システム主体)場合は、ネットワーク環境で利用しているハードウェア状況の管理が目的とされる。
ハードウェアやソフトウェアの不正使用防止、セキュリティの確保も目的となる。業務アプリケーションやバージョンの統一化による生産性や管理効率の向上に役立つ情報としてディスクトップ管理が求められる。少しのとりこぼしは許容範囲と考えられる。
- 質疑
- IT資産としてPCやデスクトップソフトウェア以外にどこまで資産として管理する必要があるか。
- ネットワークにつながっていないPCの設置場所や所有者を簡単に特定できないか。
- 経理部門が持ってるデータと収集をしたデータをいかに付け合わせを行えばよいか。
- (2)ASPによる「IT資産管理アプリケーションサービス」
- NECソフト(株)豊嶋英生様
- NECソフトが提供するアプリケーションサービスのメリットは、インターネット接続環境であれば導入に手間がかからない、エンドユーザの操作も簡単である。初期費用が安く運用費用も少ない。ハードウェア・ソフトウェアの資産情報を管理できる。
資産情報を登録しておくことで、インベントリ情報と差を表示できる。違法コピーの防止やPCの所在確認に効果がある。
PC数百台規模の中堅企業をターゲットとしたサービスである。 それ以上の規模では、ツール導入の方がコストメリットがある。
- 質疑
- ハードウェア管理するのに一度決めた管理番号を変えずに、購入から廃棄まで追跡できるようにできないのか。
- プル型でなくプッシュ型による強制収集はできないのか。
- リースPCもリース管理番号を取得できるようにならないか。
3.次回の日程
- 11月1日(水)15:00〜18:00
- (社)コンピュータソフトウェア著作権協会の方をお招きし、ソフトウェアメーカが求めるソフトウェア管理について、お話いただきます。ユーザ側からは、管理していく上での問題点などのご意見をいただき、無理なく徹底するための、ソフトウェア管理のやり方について話しあいを行います。
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