第4回 ドキュメント管理分科会 議事録

  (2001/4/25)ドキュメント管理分科会議事録
(株)ジャストシステム 堤幸政様
◆Concept Base◆ 情報検索システム
〜導入事例から学ぶナレッジマネージメント最新動向〜

3つのモデル事例のご紹介

1.知識を取り出しやすい・取り扱いやすい環境を作ることにより既存情報資産の再活用をし、ナレッジを共有することによって新しい価値を生み出す。

事例その1
■マーチャンダイジング支援システム
数値データ(POS)だけでは不十分な分析を店長日誌で何気なく記入した「気付き」をベースにして実証していく。
全店舗で情報・知識の共有することによって次のような効果をもたらす。
  • 市場の動きをいち早く予測できる。
  • すばやい対応で売上がアップする。

2.知識を生み出しやすい環境を作る

事例その2
■R&D業務支援システム
研究に必要な分野のナレッジの共有と活用環境を構築。
CB Searchサーバに様々なデータ形式を一括検索することによって次のような効果をもたらす。
特定の専門言語も自然言語で検索できるため、
  • 開発期間の短縮、コスト抑制ができる。
  • 研究者同士のコラボレーションを促進できる。

3.知識へ結び付けやすい環境を作る

事例その3
■機器製造会社の販売、サポートのシステム
顧客ニーズの多様化に対応する必要が求められている中で、的確に情報をフィードバックする必要がある。
大量の問い合わせメールを振り分ける確実性とスピードアップが求めらる。
CB Classifier (ドキュメントの自動分類)
Profile (情報を分類する基準となる語句)
このシステムにより次のような効果をもたらす。
  • 分類作業の自動化による要員の削減ができる。
  • 対応のスピードアップ
  • 正確な分類による製品に向上。

■今後の展開
テキストマイニング→お客様の考えを声として分析し、価値のあるニーズを見出す。もともと社内の仕組みだったナレッジマネージメントを社外に向けていくためにテキストマイニングツールと連動したシステムの構築をしていく。

<質問>
  • メールサーバ自身でメールの検索が可能か。
  • 必要のない情報のクリーンアップ機能はあるのか。
  • データマイニングの結果レポート機能は。
  • 登録しないと検索はできないのか。また、検索できるような仕組みはないのか。

クオリティ(株)開発中ツール
◆Data KeyServer (DKS)◆

重要な「情報」を守り、「情報」へのアクセス、利用権限を制御するためのツール。
DKS Serverがドキュメントのカギを保管し、セキュリティポリシを保持。

【主な利点】
  • DKSにより保護されたドキュメントファイルは保管場所を選ばない
    (DB内・クライアント内・FD・・・アクセス権が途切れることなく継承される。)
    メール添付ファイルとして添付可能。
  • ファイル単体に権限を付ける事ができる。
  • サーバーで権限情報/ユーザー情報/履歴情報を保持 ブラウザーから管理
  • ドキュメントを通常使用されているアプリケーションで作成、PDF形式に変換、DKSを使って暗号化しドキュメントを保護。
  • ドキュメントの著者としてユーザ別、グループ別にドキュメントへのアクセス、保存、印刷などの権限設定が可能。
    (情報作成者・発信者が情報発信後もアクセスコントロール可能)
    また、相手の開封が履歴で確認できるので安全で確実な伝達が可能。
  • セキュリティを保持しつつ権限の変更ができ、ドキュメントの自由配布が可能。

<質問/意見>
  • 一人が複数に所属の場合の権限はどうなるのか。
  • コピーペーストに権限を与えるとはどういうことなのか。
  • 全クライアント対象になるのか。