通常総会記念講演会 1997 報告

平成9年度 通常総会報告
平成9年6月25日(水)午後1時から受付開始
東条インペリアルパレス 曙の間 5F
東京都千代田区麹町1-4 03-3265-5111
第1部 通常総会(13:30〜)

 
●出席者数  出席89名・委任状数74名 合計数163名
●1号議案  平成8年度活動報告  承認
自 平成8年4月 9日 至 平成9年3月31日

総括
  平成8年4月9日の当会発足以来一年がたちました。
 昨今の企業のパソコン導入は、一人一台の環境へ向かっています。また、イントラネットやグループウェアの普及が加速し、 情報共有化が順調に進んでいます。  その結果、企業は社内に大量のパソコンとソフトウェアを保有することになりました。 それにより、ネットワークにおける資産管理、運用の作業の増大が問題になってきました。 違法コピー問題では、大阪で大手企業が、Microsoft、Lotus、ジャストシステムの3社から民事訴訟を起こされ、 1億4000万円の賠償を支払うということもありました。
 こうした中で、当会では、役員を中心とした議論をもとに、各ソフトメーカに対するアプローチを重ねた結果、 同時使用ライセンスを承認してくれるメーカが増えてきました。  このことは、当会が発足したことでの一定の成果だと考えます。 最近では、ソフトメーカから「同時使用ライセンスに対応したいがどうすればよいか」という問い合わせが寄せられるまでになりました。
 さらに、会員の皆様からの「ソフト会社との交渉が大変、交渉のいらないソフトの販売はできないか」という声をヒントに 「Key付きSoftware」というあらかじめ鍵が付けられていて、同時使用ライセンス対応のソフトを企画しました。 現時点では25種類のKey付きソフトを販売しております。この間のソフトメーカとの交渉においても、役員を始め会員の皆様には、多大なご尽力をいただきました。
 一方、会員の皆様から一番要望の多いAdobe社の商品に関して、希望通りの成果を出せなかったことが、今後の課題となっております。
 ソフトを取り巻く状況は、今後ますます変貌していくと思われます。JAVAやActiveXなどのアプリケーションが登場してくる中でこれらアプリケーションは、 まだライセンス販売の方法が確立していないのが現状です。  今後はこのようなアプリケーションのメーカに対しても、同時使用ライセンスの考え方によるライセンスの提供を働きかけていく必要があると思われます。
   
会務の状況
1 設立総会
平成8年4月9日 東條インペリアルにおいて設立を宣言する総会を開催しました。
2 役員会
平成8年度は、4回の役員会を開催しました。役員会開催は、次の通りです。
4月役員会 平成8年4月9日 東条インペリアルパレス
5月役員会 平成8年5月9日 クオリティ(株)
8月役員会 平成8年8月23日 クオリティ(株)
12月役員会 平成8年12月19日 クオリティ(株)
3 情報交換会
平成8年度は、2回の情報交換会を開催しました。情報交換会開催は、以下の通りです。
第1回情報交換会 平成8年9月6日 ダイヤモンドホテル
第2回情報交換会 平成8年12月19日 ダイヤモンドホテル
4 分科会
平成8年度は、各分科会の顔合わせ会を開催しました。分科会の開催は以下の通りです。
文教分科会 平成8年7月12日 クオリティ(株)
企業分科会 平成8年7月12日 クオリティ(株)
ライセンス分科会 平成8年7月17日 クオリティ(株)
5 メーリングリストによる情報交換
平成8年3月31日までに376通のメールがやり取りされました。
6 その他
当会の設立を受け、ソフトメーカの団体である日本パーソナルコンピュータソフトウェア協会からの要請で、
同時使用ライセンスに関する座談会を開催することになり、役員の方々に参加していただきました。
同時使用ライセンス座談会 平成8年6月27日
7 役員・顧問
役員(会長) 平居 透 (株)リコー
役員(副会長) 三浦 協一 創価大学
役員(副会長) 柳井 昭彦 (株)野村総合研究所
役員(副会長) 猪里 孝司 大成建設(株)
役員(副会長) 坂本 潤 (株)日立製作所
顧問 若山 正美 (株)ハンモック
事務局長 浦 聖治 クオリティ(株)
8 会員の変動状況
設立時 正会員数 186名 準会員数 58名
期末時 正会員数245名 準会員数 77名

●2号議案  平成9年度活動計画案 承認
自 平成9年4月 1日  至 平成10年3月31日

基本方針
  企業のパソコン導入も一段と進み、同時にネットワーク化率も向上すると思われます。 このような環境の中で、ネットワークの管理業務は、広範囲化、複雑化し、業務の負担はますます増大してくるでしょう。
これらの業務を簡素化する意味でも同時使用ライセンスへの対応ソフトを増やすことが必要です。 KeyServerですべてのソフトウェアを同時使用ライセンスで管理することにより、ソフトウェア資産管理業務を削減し、 コスト削減もはかれることと思います。当会は皆様からの要望のあるソフトウェアのメーカに対し同時使用ライセンス対応の交渉を続けていきます。 会員の皆様にもより一層のご支援、ご協力をお願い致します。
 また、ソフトウェアのライセンス形態も多様化しています。 これら新しいライセンスの考え方に対しても会員の皆様にライセンスの仕組みやそれに対する管理方法などの情報提供をしていく考えです。
ますます煩雑になっていく管理業務に対しても、これを簡素化するためのツールやサービスを紹介するセミナーの開催を企画していきます。
日々、同様な業務でお悩みの方々の情報交換のために会合やメーリングリストを今後も継続していきます。
国内・海外の先進的な企業のネットワーク管理手法や、最新技術の視察を目的に訪問する視察団を結成することも考えております。
  ■3号議案  会則の一部改正
会則第15条、16条を次のように改正する。
会則第15条 (追加条項) 3:常任役員 (5名以内)
会則第16条 (追加条項) 3:常任役員は、会長、副会長と協力し当会の諸活動に参画する。
(繰り下げ条項)4:事務局は、本会の事務を処理する。
5:役員は無報酬とする。
  ■4号議案  役員の改選
会則第18条の定めにより役員の改選を行いました。
猪里 孝司  大成建設(株)
加瀬 文照  日本紙パルプ商事(株)
          
坂本 潤   (株)日立製作所
中西 和夫  キヤノン販売(株)
平居 透   (株)リコー
三浦 協一  創価大学
宮腰 寿之  (株)リコー
柳井 昭彦  (株)野村総合研究所
山田 淳二  横河電機(株)
(50音順)

以上9名の承認をいただきました。
同日行われた役員会において決定した役職は以下の通りです。

役員    (会長)    平居 透    (株)リコー
役員    (副会長)   三浦 協一   創価大学
役員    (副会長)   柳井 昭彦   (株)野村総合研究所
役員    (副会長)   猪里 孝司   大成建設(株)
役員    (副会長)   坂本 潤    (株)日立製作所
役員    (常任役員)  中西 和夫   キヤノン販売(株)
役員    (常任役員)  山田 淳二   横河電機(株)
役員    (常任役員)  加瀬 文照   日本紙パルプ商事(株)
役員    (常任役員)  宮腰 寿之   (株)リコー  

第2部 基調講演(午後2時00分〜)  
 
「今後のKeyServerについて」
  米国Sassafras Software社 Mr.John Tomeny
第3部 特別講演(午後2時50分〜)
 
「ソフトウェア管理について」
  通商産業省 機械情報産業局情報処理振興課 課長補佐 村上
 
「キヤノン販売(株)におけるKeyServerの導入事例」
  キヤノン販売(株)BC事業部BC販売推進部 販売計画課 課長代理 中西様
 
「Key付きSoftwareの紹介」
  ロータス(株)
  ・日本ポラロイド(株)
・(株)ノヴァ
・ランセプト(株)
懇親パーティー
 
九重の間 6F (午後5時30分〜午後7時30分)
 
会長 平居透様 挨拶
 
日本パーソナルコンピュータソフトウェア協会 専務理事 清水洋三様 ご挨拶
 
コンピュータソフトウェア著作権協会 専務理事 事務局長 久保田裕様 ご挨拶
 
クオリティ(株)代表取締役 浦聖治 挨拶