昨年10月に通産省からソフトウェア管理ガイドラインが発表されました。
内容は、ソフトウェアのライセンス管理に管理責任者と管理担当者をおき、管理台帳の作成や、 監査の実施などが明記されています。
しかし、現実的に大規模なユーザにおいて一台一台に一本一本のソフトウェアをインストールして、 管理台帳を作成し管理していくことはソフトウェアの多大な購入費用が必要です。
また、管理面での不都合が多く手間に膨大な費用がかかります。
しかし、違法コピーの問題は残ります。 この問題の解決策の一つして注目されている方法が、『同時使用ライセンス』です。
この同時使用ライセンスはソフトウェアのインストール数によるライセンスでなく、 ソフトの使用に対しライセンスするもので、同時に起動している数をライセンス数と考えるライセンス形態です。
この方法にはメータリングツールという同時使用数をカウントする仕組みが必要です。 これを利用することで、実際の使用状況に応じたソフトウェアの効率的な購入が可能になります。
また、ソフトウェアの管理業務の全てをメータリングツールがおこなってくれるので、人手による管理業務を激減させます。
そのメータリングツールが、『KeyServer』です。このKeyServerを使うとソフトウェアにキーロックをかけてしまうので、
違法なコピーでネットワーク外への持ち出しをしても、起動出来ない仕組みになっています。
『同時使用ライセンス』は、日本では95年11月にマイクロソフトが正式にサポートしました。
現在その他大手ベンダーも検討をはじめています。このライセンス形態が多くのソフトで採用されることが、管理業務の低減につながります。
これにより企業がソフトウェアの管理に積極的になることにより、違法コピーの追放にもつながるものと期待しています。
そこでこのライセンス形態の普及促進のために推進会を設立することになりました。 |
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