匿名座談会 情シス必要・不要論~西の陣~

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2018年12月28日 (2/2)

では、「必要とされる情シス」となるためにどうすればいいのか、語っていただけますか?
Bさんこれが難しい。やらなきゃいけない大筋はいま話した通りなんですけど、具体的に何をやればいいかって、すっごく難しいんですよ。
Aさん かなり難しい。これだけいろんな意味でオープン化も進んでデバイスも増えた中で、どうやって会社の経営・売上に寄与できるかという観点から、どうしたらいいかというのは、どこの情報システムの子会社であろうが、『情シス』の方であろうが、ベンダーであろうが、正直なかなか出せてないのが現状ですよね。
世界標準でいえば、例えばERPだったらSAPを提案しますっていうのがよくある話だと思いますけど、じゃあなぜSAPなのっていう話で考えると、本当に貢献できるのかっていう側面で考えると、実は違ったりする場合がある。それはちゃんと見極めてやらないといけない。
そのためには提案するSIerと『情報システム部門』がちゃんと見極めないとなかなかそこは難しい。だから、いかに寄与できるかなっていうところかなと思いますね。
Cさん私はお二人ほどユーザー側の詳しいことはわからないけども、今回このPCNWの会に参加するじゃないですか、参加することで凄く刺激になるんですよね。知らないことが聞ける。知らないことをきけて、世の中がこんなに進んでることが分かる。それが知識となって残る。受け取った知識の中で会社に使えることって少なからずあるわけですよ。
それをあたかも自分の知識のように会社に言うんですけどね。ただプロではないのでやっぱりちゃんとしたところはベンダーさんに任せるんですよ。そんなプロじゃないし、責任持てないし。
世の中はこういう事が出来るようになっているっていう事を知ったことによって、じゃあ今まで無理だと思っていたことが「へぇ出来るようになってるんだ。しかもそれが意外とお安く出来るんだ。」というのが分かる。じゃあ当然知り合いのベンダーさんが複数いますので、ベンダーさんに声をかけて、「ちょっと話して頂戴」って社長が言うんですよ。
そうするとみなさん当然お仕事になると思って提案しますよね?提案して頂いて当然こちらはお客さんなので良いところをとらせていただいて、その中で会社の仕事に貢献できそうな事は上長に説明し、上長からさらに上に行きという風にするのが『情シス』の仕事かなぁと思うんですけども。
Bさんまさにおっしゃる通りです。その目利きが出来るようになるのが『情シス』の役目なんですよ。
Cさんだからこういう会(PCNW)とかはすごい役に立つと思いますよ。
Dさん引き出し増えますもんね。
Cさんそうそう。やっぱり自分の世界だけでいろいろ本読んで考えることも勿論いいけれども、人の話を聞くっていうのが一番近道だもんね。
Dさん
現場の方とか、ユーザー側からちょっと出てきた「こんなこと出来ないかな」ってことに対して、「あ、それ知ってますよ。ありますよ。」っていうのでベンダーさんを呼んだりとか、それを調べて、ここ(PCNW)でお話聞いたことをまず持って帰って調べて、分からないことは聞きながら、それで試せることは自社にも試してみよう、その繰り返しかなと思っているんですけども。その中でまた引き出しがどんどん増えていって。

BさんまさにDさんも今目利きができるようになってる訳じゃないですか。
Dさん段々そうですね。
Bさん私は一応企業としてはベンダー側ですけども、親会社から押し付けられSaaSのシステムの面倒を見てることもありますのでユーザーの側面も持ってて、2つの顔を持ってる恰好なんですけども。
言われているように目利きが出来るようになって、Cさんがおっしゃったように橋渡しができる。それはベンダーと自社だけではなくて、Dさんがおっしゃったように『情シス』とユーザーみたいな橋渡しができるというところがやっぱり『情シス』の価値なんですよね。
で、その価値を上げる努力を、この会(PCNW)や他の勉強会に参加するとかして継続するということがこれから求められる姿勢なのではないかという気はしていますね。

では最後に、これからコラムを見てくれるであろう皆さんにそれぞれ一言ずつ頂いてもいいでしょうか?
Bさん情シスはある意味でのテストパイロットになっています。テストパイロットというのは複数の分野に精通してるんですね。撃墜王クラスの人がテストパイロットになる。ただしその人は、それこそ大学に行ったら工学部の教授が出来るくらいの知性を持っているんですよ。それがアメリカ空軍とかアメリカ海軍のテストパイロットの姿だったんですよ。
私は仕事に入る前にちょこちょこやってたんですけど、複数の分野に対する専門的な知識を持ってるくらいの存在になりましょう。橋渡しをするためにはそれが必要なので、そのためのお手伝いをPCNWではしているつもりです。ですので皆さん来てください。
Aさん先程話したように、いかに経営に寄与できる形の『情報システム部門』になるかっていう点で考えると、日々の運用で本当に大変だと思うんですけども、そこをまずはアウトソーシングするとか、今でいくとDaaSであるとか、上手くそれらを使いながら、特にクラウドの活用がキモだと思っているんですね。
そうすると今までの運用負荷が一気に下がる。一気に下がることによって、次に自分の力を投資できるようになるので、そういう感じでフルクラウド化を目指しながら、順々に一個ずつやっていくのが一番お勧めする方法かなと思っています。
Cさん『情シス』として小さな会社で一人で頑張っている人は沢山いますけど、そういう人って世界が狭いと思うんですよね。
世界が狭いので、一人で悩んで一人で頑張る。先ほどDさんが言われたように、ベンダーにお任せするっていう発想になかなか至らない。やっぱり世界を広げるという努力をした方が良いと思うのですね。
その一つのきっかけがPCNWだけじゃなくても、外の世界を見る、こういった勉強会に出るっていうのもきっかけ作りとしては良いと思うのですよ。
そこで、自分以外にも同じ悩みを持っている人がいるということをまず知る。その人たちが、もしかしたら自分よりも更に劣悪な環境の人もいるかもしれない。昔は自分よりも劣悪な環境だったかもしれないけど、解決してる人もいるかもしれない。
そういう話を聞けば、少しは自分の劣悪な環境を変えられるかもしれない。そのためには仲間作りというのは必要じゃないかな。お友達でナアナアになる必要も無いですが、環境を知るということはすごく大事だと思いますね。その後に飲むのもいいかなと思いますよ。

お酒は潤滑油っていうやつですね。
Cさんここは凄く良い会だなと思いますよ。
Dさん今回の座談会にあたり、「情シス必要・不要論」の勉強会資料を前日に読ませていただきました。中に「必要とされる情シス」がある、「できないと言わない」という事が書いてあったり。
実際すぐ「そんなの無理だ」って言ってしまうんですよね。そう言わないようになりたいのと、それ以前に「知らない」とは言わないようにしようと。なんでも知ってるくらいのスタンスで話を聞いてもらえる、そういう立場にならないといけないなって最近は思います。
そのために、私は実は会社の飲み会大っ嫌いなんですけど、それでもそういう声を拾うために行こうかなっていう気持ちに今は少しなってます。むしろ今は外側でいろんな情報を仕入れるために毎夜のように飲みに行ってますけども。やっぱり社内の声を拾うためにも行こうかなと。今年はそう思ってます。
Bさんまさにそれは大切なことですよね。簡単なことなんですよ。飲み会でも自分が仕切ればいいんですよ。自分が聞きたいことを話題を上手く水を向けて聞き出せば、酒が入っているからいくらでも乗ってくる。そこはもう持っていき方で。
PCNWでいうと、懇親会までに来てもらったらリピート率が高いので、そこにいかに引き込めるかが主催者側の勘所ですね。
Dさん私もまさにそれ(懇親会)でPCNWにハマってしまいましたね(笑)


<お断り>
本稿の内容は著者の個人的見解であり、所属企業及びその業務と関係するものではありません。

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