第一回 Linux分科会 議事録

第一回(2003/1/16)Linux分科会 議事録
クライアント役: HOYA株式会社 柿崎氏
コンサルタント役: ターボリナックス株式会社  山崎氏
講演内容: 「現在の社内システムをLinuxに置き換えられるのか?」
LAN/WAN/モバイル、複数の拠点、インターネット、メール、グループウェア、基幹系システム、ファイルサーバ、頻繁な組織変更のもとでのアカウント管理といった、現在の一般的なWindowsネットワークの環境。果たして、サーバ、クライアントすべてをLinuxに置き換えられるのか?
第1回目は、Linuxの基礎も含め、導入前に考えるべきことをコンサルタント役の山崎氏がクライアント役の柿崎氏へ、事例を交えてアドバイスしました。 そのあと、各社でのさまざま問題点、質問などを交え、全体ディスカッションいたしました。
資料: ・既存ネットワーク例
Linuxの最新情報とTurboLinux製品の将来戦略
参考資料(PDF 177KB)Linuxに置き換えたい環境例
参考資料(PDF 2.92MB)Linuxの現状
StarSuite(オフィス)デモ
  MS-Officeとの互換性はStarSuiteが一番よい。他は段組が崩れたりすることがある。
  <理由>
フォントもリコーからMS標準のものを出している
ATOKをパックしている
PPTのファイルは、フォントやポイント数を合わせる必要がある。Linuxで作成したものをMS-Officeで開いても同様。
アニメーションも、音も持ってくることが出来る。
印刷は、ネットワークプリンタで、リコー、キヤノン、エプソンを使っている
漢字名は表示できるが、コードの調整をする必要あり。
Excelのシートに貼ってある、グラフ等は変換されるか?
ハイパーリンク(OLE)のサポートはされているか?
PDFに変換したときに崩れないか?
VBマクロへの対応はどうか?
全体ディスカッション
 
Linux化を考える理由
 
MSのサーバはバージョンアップが高価。OfficeやOSの購入にも結構なお金を使っているので、Linuxだと安くできるのではと考えた。
ストレージの認証=ネットワークログインの認証=Windowsの認証であることが多いが、DominoサーバにAS400を利用しているので、クライアントがWindowsでなければWindowsネットワークである必要はない。
Unixはハードが非常に高価である。設計マシンに耐えるスペックだと非常に高くなるので、Linuxを考えている。
TurboLinux6.5にバンドルされているソフトの価格が魅力的。
Bind等を利用したくて、Linuxサーバを立てている。
Windowsの部門サーバの代わりに、Linuxを入れてsambaでファイル共有している。
性能
 
Linux32ビット版はWindowsの後継となるが、64ビットの動作でハードとOSがどこまでサポートできるか?インテル版以外の安いチップが必要
RedHatLinuxとTurboLinuxの比較(ネットワークの設定、サービスの設定等)は?
RedHatはGUIベースの設定プログラムがあったが、TurboLinuxはテキストベースだった。
運用・サポート
 
Windowsと比較して、セキュリティパッチやアップデートはどうなっている?
Unixマシンと自分のPCとのやりとりを考えないと不便。現在UnixとはHTMLで行っている。
WindowsサーバのLDAPを導入してE-directory、その認証をつかってファイルサーバをLinuxにしたいという動きがある。Windowsは認証に使うにしても高い。
ただ、商用Unixを使うよりはるかに安いが、Windowsプラットフォームを利用するよりTCOが高くなったり、SIerにいく価格を考えると、WindowsでもLinuxでも同じぐらいの価格になるのでは。
現状はWindowsプラットフォームだけでのネットワーク構築がうまくいくようになっているが、LDAPの導入で事態が変わっていくのではという期待を持っている。
トラブル時の問題の確定がしにくい。
ドライバの対応は?
Oracleはパーティニングを組めるが、メモリにしか書き込まない。トランザクション系で何十万件と入って来た時に処理がしきれるか、だめな時にどこにクレームいえばよいのか。
機能
 
MS Accessを多用しているが、互換性は?
DBはOracleが独占的なためか、TurboLinuxはフリーのPostgres SQLを担いでいるが?
レプリケーションができない
参照系に使うのならよい
フロントエンドで使うのがコストメリットがある。
マルチCPUのベンチマークが欲しい
導入
 
標準をどうすべきか、NT4.0ベースで動いているサーバが多く、マシンのリースアップ後、Win2000か、他のものにするか。
全社一括のディレクトリを設計しなければならないが、ActiveDirectoryどうするか。全社のディレクトリはLDAPをもとにするか?
課題
 
Linuxを使いたいが、なかなか提案できない。
WinサーバからLinuxサーバからのコストメリットをもっと明確に。
MS-Officeからの置き換え選択をもっと、明確に。
アメリカでは、バンドルが多く、Windows199ドルPC Lindows。企業がかなり購入している。
Win32APIに当たるようなものが欲しい。
標準化が問題になる。Linuxはオープンだが、方言があるということもある。
企業としてクライアントを置き換えるとき、すべてができる必要があるか?
企業としてクライアントを置き換えるとき、すべてができる必要があるか?
サポート工数はふやしたくない。
MS Accessに代わるものがないことが一番問題
シンクライアント化したい。
Linuxを運用させる人を教育するためのコストが必要になる。
ドメインをどうするか?
アカウントをかうのか?
事例
 
これまで手がけられた義務教育関係の事例は?
一般企業導入事例は?