たぶんこんなこともあろうと思って

2018年10月25日

皆さんは、誰の影響を受けて今の自分がありますか?
私は子供の頃に影響を受けた人物が3人います。

1人目は祖父。
明治生まれで鉄道の信号技師であった祖父は手先が大変器用で、家には大工道具や様々な材料が沢山あり、後年整理したらペンチだけでもかなりの数がありました。それらの工具を駆使し小さなものから物置まで、大抵の物は自分で作ってしまう祖父を見て育った私は、それが大人の当たり前な姿だと思っていました。

そういえば結婚した時、自分では中身を厳選して「かなり」小さくしたつもりの工具箱を新居に持って行きましたが、嫁さんには大変大きいものと思えたらしく、目を大きく見開いて驚く彼女の顔は今でも忘れられません。

ところで、仕事の経験は時に何が何に役に立つのかわかりません。
私自身、社内報の編集委員に参加したITとはまるで関係のない経験が、その後、会社のホームページ作成と共に会社パンフレットを作るという仕事をする事になり、大変役に立ちました。その後、更にはクライアントのパンフレットを作る仕事もやる事になり、また役に立ちました。
本業じゃないと言って誰もが避けた社内報の編集委員でしたが、印刷に関わる工程や、ちょっとした用語を知っていただけですが、仕事がスムーズに進んだのは間違いありません。何でも経験はしてみるものです。そこでは貴重な友人にも出会えました。

さて、私に影響を与えた3人目です。
「たぶんこんなこともあろうと思って(※1)」という台詞が有名な技師長。そう、アニメの宇宙戦艦ヤマトの技師長真田さんです。
数々の困難を、その卓越した技術力で克服した技術者のスーパーマン。「こんなことも・・・」は彼の言葉で、ヤマトがピンチに陥った時、予測していたかのごとく対処してしまう真田さんの姿は、子供の頃の憧れでした。

「オタクネタかよ!」の批判は甘んじて受けますが、日々の業務に追われている情シスの皆さんにお聞きします。
「たぶんこんなこともあろうと思って準備しておきました!」って言えていますか?すいません。私は全く言えていません。

時間は限られているのに業務は多い。現場は勝手な事ばっかり言う。情シスなんていらないなんて言われる。
こんなに頑張っているのに!!!そうですね。心中お察しいたします。
しかし、そんな中でも技術者たるもの、可能な限り新しい技術に触れ、それを確かめ、きっと近い将来に必要となるであろう「こんなこと」に備え、少しでも「準備しておく」ことは、きっと必要なんです。

しかし、新しい技術の情報に敏感で、展示会や勉強会には足繁く通い、そして仕事にどんどん役立てている…なんて方は多くはないでしょう。「できないし~する暇ないし~」という方の方が多いのではないでしょうか。
私もそんな中の1人です。祖父にも真田さんにも遠く及びません。

真田さんが数々の技術を駆使し、ヤマトは1年という期限の中で、29万6千光年の旅を無事終わらせる事ができました。
あなたが勤務するのは、たぶん宇宙戦艦ではないとは思いますし、宇宙人も攻めて来ないとは思います(宇宙人みたいな上司やクライアントはいるかもしれないですが)。
しかし真田さんのように「たぶんこんなこともあろうと思って」と言える技術者を一緒に目指してみませんか?
PCNWの勉強会に参加するのもおススメですよ。

拙い文章を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

(※1)実際には数あるヤマトの話の中で、1度しか言ってないらしい。

<お断り>
本稿の内容は著者の個人的見解であり、所属企業及びその業務と関係するものではありません。

関野 博之 株式会社KDDIエボルバコールアドバンス
営業本部 営業統括部 営業支援グループ グループリーダー

平成の元号と同時に公共系企業のソフトハウスに入社。IBM系ホストコンピュータのプログラマを経て社内LANやPCを担当する情シス部署に異動、2000年の元旦はシステムの稼働確認と共に迎える。
その後インフラ関連のSEを経て現会社に転職。以来社内SEとして勤務していたが、なんと9月より営業支援部署に異動。初めての経験も多く、50歳を目前にして悪戦苦闘中。PCNWには昨年より参加。

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