第三回 IT資産・ソフトウェア管理分科会 議事録

第三回(2003/3/6)IT資産・ソフトウェア管理分科会 議事録
講師: クオリティ(株) 企画開発本部 百武達也
講演内容: 「Migration Software」クライアントOS変更にともなう環境移行
〜環境移行はツールを使ってどこまで可能か〜
米国におけるPCマイグレーションの市場とその背景、マイグレーションツールによる管理コストの削減をご紹介いたします。
質疑応答
クオリティ(株)百武の発表後、発表内容についての質疑応答を行った。
 
Q: PC本体をそのままにOSを移行したいのだが可能ですか?
A: 可能です。クライアントの情報を一旦サーバに退避させれば良い。
   
Q: この手のツールは使い切りですか?
A: インシデント単位のライセンスが一般的の様です。
   
Q: ユーザレベルで操作可能ですか?
A: レベルによるが、IT企業の社員ならば可能ではないか。
もしくは管理者がリモートコントロールで操作するという方法もある。
   
Q: Outlook等、移行に伴ってバージョンアップを要するアプリもあるが、移行可能ですか?
A: Outlook等メジャーなアプリはカバーされています。ただし、新旧バージョンの共通設定のみ移行可能。
   
Q: シェアウェアの利用率が高く、ダウンロードやインストール等の作業が大変。
A: インストールイメージをサーバにあげて、ユーザ個々にまかせれば良いのでは。
自己紹介
参加者より参加理由、「マイグレーションツール」に期待すること等を発表頂いた。
(企業名・参加者名を控えるため割愛させて頂きます。)
   
ディスカッション
 
個人データの置き場所について
サーバに無い個人情報、CAD情報等の移行に時間がかかる。
My Document以外にデータを置くユーザもおり、ツールで対応できない場合がある。
ユーザプロファイルの置き場所が2000とXPで違うが?
 →ツールで対応している。OSは自動認識。
アプリケーションを統一し、申請制として環境を揃えた。
移動プロファイルを利用している。
   
Migrationツールの利用価値は?
現状の機能だと、どうしても手作業が残ってしまう。メリットが無い。
環境を一新するいい機会なので利用してみたい。
   
PCが壊れた際の対応方法は?
初期化してしまう。
ユーザに泣き付かれるので、DOS立ち上げで復旧している。
標準PCを配って、後はユーザに任せている。復旧もユーザに任せる。
運用効率上、データがローカルにあるのは厳しい。古い情報を全て移行する。
必要性が無い場合もあるのではないか。
   
ツールの妥当な価格は?
完全移行できるなら、5000円は納得できる。
〜実際は手作業が残る〜
ライセンス管理が面倒なので、100万でサイトライセンスを購入したい。
   
(番外)ライセンス管理はどうしているか?
EA契約について
参加者よりMicrosoftのEA契約によるライセンス運用の紹介があり、
それについての質問が続いた。
EA契約を採用。年間契約で、更新時に差分を払っていくのでライセンス違反は発生しない。
その他は買いきりのアプリがほとんど。
Migration時のライセンスの移行は、ライセンス料の高いもののみ実施している。数は多くない。
コストメリットはあまりない。どちらかというと管理工数の軽減。
訴えられないという安心感がある。
グローバルライセンスでIDがないので管理が楽。
   
データの移行
Office97→XPに移行した場合、マクロが動かない、マージンが変わってページがずれるなどの障害がでる。
→AcrobatでPDF化して逃げている。Distilerを使えば成功率は高い。
   
最後に
同じOSメーカ内の移行に際し、環境移行にになぜお金がかかるのか!納得がいかない。
メーカの都合に振り回されている。
マイグレーションツールに期待はしたいが、手作業の部分が残るのであれば、投資効果は低い。
中途半端な環境移行されるぐらいであれば、最初から自分の手でやった方がよい。