第二回 IT資産・ソフトウェア管理分科会 議事録

第二回(2003/2/6)IT資産・ソフトウェア管理分科会 議事録
講師: 東芝情報システムプロダクツ(株)
パッケージ営業部 冨士道治グループ長
講演内容: 「収集したIT資産情報をどう活用するか」
〜WebManagerでIT資産を社内公開管理〜
PCやソフトウェア情報を組織や部門別に分類表示できるため、各部門に情報提供、管理が容易になります。
各部門に配布する管理対象データはメーカやOSなどの詳細表示が可能です。
ソフトウェア情報を管理対象のソフトウェア毎に分類し、表示できます。
収集対象外の資産データを手入力することにより一括管理を実現します。
参加者より参加目的、IT資産管理における「お悩み」を発表頂きました。
(企業名、参加者名、発表内容は個人情報保護により割愛させて頂きます。)
 
インベントリ情報公開について
一般企業では「公開」ではなく「提供」。逆に、官公庁では「公開」と捉えている。
情報を公開すると、社内格差が露わになってしまうのが悩ましい。
経理情報に結びつけたインベントリ情報をユーザに公開している。経理情報に登録されていないPCには警告が来る仕組みを取っている。
インベントリ情報を全ては公開せず、部門管理者にサマリを提供している。
最終的にはユーザに全て公開したい。
ソフトウェア使用状況を、イントラネットを通じて全て公開している。
   
部門管理か、一元管理か。
部門に管理者を置いて業務を任せたいが、管理者のスキルがまちまちで難しい。
部門管理者が移動してしまったらまた新たな管理者を探さなくてはならない。
紙ベースで部門毎に管理している。外部監査に対応できないので一元管理したい。
本業と兼務のため、負担が大きい。
   
PC資産管理の目的
未使用PCを流用/有効活用し、新規コストを抑制する。
同様に未使用のソフトウェアライセンスの再配布。
   
資産管理上の悩み
PC購入は申請書ベース。QNDデータと付け合せているが、情報が正確でない。
台帳、QNDデータ、ウィルス対策ソフトサーバ上の各データとの整合がなかなか取れない。
ソフトウェアインベントリと実際のソフトウェア名を結びつける辞書が欲しい。
人事異動が多く、任意情報が最新の状態になかなかならない。
ライセンスの形態が多様で、管理が複雑になってしまう。
プリインストールソフトのライセンス形態が不明。
既存管理データと、収集データの付け合せが大変。
   
その他実現したい管理
不正に接続したPCを検知したい。
ライセンスコードから、該当するPCを検索したい。
   
資産管理業務について
業務の性格上、100%はありえない。もっと割り切りが必要なのでは。
管理業務には、ユーザの協力が欠かせない。管理の前に、体制と環境を作っていくことが大事。
ユーザの教育に伴い、報酬/罰則制度を設けてはどうか。
ライセンス管理のために、ユーザのモラル向上も必要。
   
PC以外の資産の管理
メモリ/ディスク等の周辺機器は管理対象外。
モニタは企業によっては管理している様だ。
.管理データの統合
既存データの(手入力情報等)との突合せ
人の移動/物の移動により、正確な情報の維持が困難
.管理の割り切り
QNDはセキュリティチェック目的にのみ使用している
ソフトウェアの辞書
辞書のメンテナンスに工数がかかり過ぎた
→管理対象ソフトは割り切って絞り込むべき